イラスト/米田 明夫ミース・ファン・デル・ローエLess is Moreル・コルビュジエ家は住むための機械フランク・ロイド・ライト建物はその土地に従う親交があり、はじめてタリアセンを訪ねたときは直々に案内されたとか。一方のコルビュジェは交流がほぼなかったそうですが、初期の作品にプレイリースタイルの影響が窺えるなど、少なからずライトの影響を受けているようです。FRANK LLOYD WRIGHTフランク・ロイド・ライト1867年にアメリカで生まれたフランク・ロイド・ライトは、91歳で亡くなるまでの約70年間、精力的に数々の建築を手がけてきました。日本における彼の作品としては、帝国ホテルやヨドコウ迎賓館、自由学園明日館が有名です。彼が設計した住宅のすばらしさは、建築後100年経っても人が住み続けていることからわかります。これは、彼が生涯をかけて唱え続けてきた「有機的建築」が、長年を経ても色褪せないことの証明でしょう。フランク・ロイド・ライトが提唱する「有機的建築」は、無機質になりがちな現代において、より人間的な豊かさを提供してくれる建築思想なのです。121
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