KOBECCO(月刊神戸っ子)2025年2月号
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HAT神戸の臨海地域に建つ兵庫県立美術館は、南側から見ると、構造がよく分かります。鉄とガラスとコンクリートによる二棟が並び立ち、大きなひさしが張り出しています。企画展示棟のひさしの下を通り、4階(屋外)にある「風のデッキ」に上がると、北に六甲山系、南に瀬戸内海を望むことができます。ここに新たに設置されたのが、彫刻家の青木野枝氏による《Offering/Hyogo》です。鉄(耐候性鋼)を用いた、全長11メートルを超える大きな作品です。2024年12月5日、合計20のパーツがトラックで到着し、翌6日から約10日かけて、設置作業が行われました。3階から4階に上げるために、特設のスロープも用意。作者の青木氏をはじめ、多くの方々の尽力によって、無事に完成しました。タイトルのOfferingは「捧げるもの」の意。阪神・常設展示室で開催中(~2025年4月6日まで)のコレクション展では、《Oering/Hyogo》のメイキング映像や関連作品も合わせて展示しています青木野枝《Oering / Hyogo》2025年 鉄287×302×1150cmけんびの『美』連載vol.3未来へつなぐ、鉄の記憶12

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