5年貯蔵プロジェクトの集大成2020年5月、早駒運輸株式会社、株式会社神戸酒心館、兵庫県、湊川隧道保存友の会が連携協定を締結し「湊川隧道貯蔵酒プロジェクト」がスタート。国の文化遺産である「湊川隧道」という天然のカーヴで熟成され、年間3,000本限定という希少性で注目を集める日本酒「隧ZUI」が誕生した。発足当時、本誌の取材で早駒運輸の渡辺真二社長に「船会社が何故?」と尋ねたところ「湊川が運ぶ大量の土砂が海へと流れ込み、遠浅の海に変貌していたら、優れた機能を持つ神戸港はなく、我が社は135年の歴史もなかったでしょう。『港を守ってくれた湊川隧道に感謝の意を表したい』と経緯を熱く語った。同社ではかねてより湊川隧道保存友の会に賛助し、毎月の「一般公開」での運営をはじめ、年に一度の「通り抜け」では、「隧近代化産業遺産"湊川隧道" 180日間貯蔵遂に5年目の蔵出し「甲きのえたつ辰」に神戸の思いを込める72
元のページ ../index.html#72