Q.どんな声が多かったのでしょう。震災を語り継いでほしいというお話は多かったようです。それから、震災を経験していなくても、心にしんどさを抱えて苦しんでいる人が多くいるという現実も、町の人の声から知りました。すということ』を映画化し、多くの方に観てほしいと、日本全国いろいろな場所で上映会を続けています。そこで出会った方々の声が成洋さんの心を動かし、30年を機にまた作品を作りたいと。Q.阪神・淡路大震災から25年を機に公開されたドラマ『心の傷を癒すということ』が映画製作のきっかけとなったそうですね。ドラマの主人公のモデルとなった精神科医・安克昌先生の弟、安成洋さんが声をかけてくれました。成洋さんは『心の傷を癒映画『港に灯がともる』“人が生きていること”を問う映画『港に灯がともる』監督 安達 もじりさん神戸を舞台にしたオール神戸ロケの映画『港に灯がともる』が、1月17日(金)公開される。阪神・淡路大震災からちょうど30年。震災を経験していない市民は増えたものの、町には変わらず様々な理由で傷つき苦しむ人がいる。取材で聞いた町の人の声から今作は生まれたという。監督を務めた安達もじりさんに話を聞いた。撮影・平野愛40
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