KOBECCO(月刊神戸っ子)2025年1月号
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表情で語る。「高校時代から経済に興味がありました」と、高校では「投資部」に所属し、株式投資などを研究していたという。〝経済に強いアイドル〟として新聞で連載コーナーを持ち、この中で「アイドル界は悪いインフレ」という経済論も披露している。「私がデビューした直後、コロナ禍となり、アイドルのコンサート会場の観客席は入場制限され、定員の半分しか入場できませんでした。そのため、チケットの値段はどんどん上がり、インフレの状態になったんです。それも悪いインフレが続きました」と理路整然と分析してみせる。「デビュー作を書き終えた後、すぐに次作が書きたかった。2冊目は2年かかったので、次からはもっと早いペースで書きたい。1年に1冊ぐらいのペースで…」アイドル兼小説家に今後の抱負を聞くと、「半々(50対50)ぐらいの割合で両方とも続けていきたいです」と、力強く〝二刀流〟を宣言した。    (文=戸津井康之)大阪府出身。NMB48のメンバーで現役大学生。内向的な性格で友達が出来ず、本が友達な幼少期を過ごす。毎日図書室に通い、1年で100冊程の小説を読む。小学生の頃の愛読書はミヒャエル・エンデの『はてしない物語』。本を読み続ければ、いつか本の世界に入れると信じていた。中学、高校と進学するも、学校に行かなくて済む方法を考えながら日々過ごす。アイドルなら学校に行かなくて済むのではないかという考えと、アイドルへの憧れからオーディションを受け、2018年1月、NMB48に加入する。小説、落語、投資と様々なジャンルで積極的に活動の幅を広げており、“100通りの楽しみ方ができるアイドル”として活動中。2022年11月18日にアイドルとオタクの恋愛と成長を描いた小説『アイドル失格』を刊行し、小説家デビュー。ドラマ化やコミカライズがされ、注目を集めた。安部 若菜(あべ わかな)31

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