ています。―2型糖尿病は生活習慣に問題があって発症し、改善が治療につながるのですか。食事や運動などの生活習慣が2型糖尿病になる環境的要因として関与していることは確かです。しかし、遺伝的要因もかなり大きく関与し、どんなに気を付けて生活していても2型糖尿病になる方はおられます。生活が乱れているから糖尿病になるというスティグマ(偏見や差別)を生み出しかねない「生活習慣病」という名称も使わないようにしようという動きがあります。―遺伝的要因が大きいのならば予防はできないのですか。例えば両親が2型糖尿病であれば、必ずではないですが発症の確率は高いですね。食事療法や運動療法を早く開始することで発症しにくくすることは可能です。家系的に心配だという場合は早い時期から注意をして予防を心掛けるのは良いことです。しかし、それでも要量が注入されます。針を刺すのは、3日に1回、ポンプのカニューレを交換する時だけということになります。また、最新のポンプには「CGM(持続血糖モニタリング装置)」と常時リンクする機能が備わっており、その数値に応じて注入するインスリン量が自動的に調節されるため血糖値が安定します。インスリン製剤を注射しすぎて、低血糖になったり、不足して著しい高血糖になったりというリスクがある程度は回避できるようになっ95
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