くぐり抜けたと田辺先生。その後、処おとめ女塚古墳では莵原処女の伝説とその解釈や新田義貞の逸話、敏みぬめ馬神社では『万葉集』や『摂津国風土記』の描写などについて興味深いお話が。 一度ポートピアホテルに戻り、日本料理「神戸 たむら」でちょっぴり贅沢なランチに舌鼓を打った後は六甲山の北側へ。満席の大型バスの中では田辺先生が目的地の丹生山田の歴史を紹介。奈良時代にこの郷から都に出て右大臣の娘、白滝姫を射止めた山田真勝の伝承を語り、「梅雨になると姫の墓の前に清水が湧き、そこに栗の花びらが散ったので、真勝の一族の姓は〝栗花落〟と書いて〝つゆ〟と読むのですが、実はその末裔の方が今日、参加しています!」と紹介すると車内が沸いた。 程なく聖徳太子ゆかりの古刹、無動寺に到着。久保泰明住 秋晴れの11月12日、神戸・兵庫のヒストリアンこと田辺眞人先生と行く日帰りバスツアーが神戸ポートピアホテルの主催で催行され40名が参加し、東灘区・灘区・北区をめぐった。 これは神戸やその近郊にありながら普段訪れることのない史跡をめぐり、身近なまちかどに歴史が息づいていることを実感してもらおうという企画で、まずは阪急御影駅北出口の駅前広場へ。日常感あふれる場所だが、地形や地名を読み解く田辺先生の解説で南北朝期に築かれた御影城の存在が浮かび上がってきたからあら不思議。 続いて石屋川トンネル跡へ。大阪~神戸間の鉄道はちょうど150年前の1874年に開業したが、石屋川は天井川ゆえ急勾配となり当時の機関車の性能ではこれを越すことができずに、日本初の鉄道トンネルで田辺眞人先生と行くポートピアホテル・バスツアー第6弾で神戸の〝知る人ぞ知る〟歴史スポットへ現在、JR線は石屋川を高架でまたぎ越しているが、かつてはここに鉄道トンネルがあった敏馬神社は「縁切りの神様でもあるので、ご夫婦で一緒にお詣りしないように」と田辺先生からアドバイスがひょうご神戸まちかど学だより86
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