舞台は地元の遊園地「ディズニーランドやUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)など華やかな大型のテーマパークではなく、少し地味で地元に密着した遊園地が昔から好きなんです」タイトルにもなっている遊園地『ほたるいしマジカルランド』のモデルは枚方市にある地元市民らに人気の『ひらかたパーク』だ。「自宅近くにあるひらかたパークはお気に入りの遊園地で、昔からよく通っていました」そう答えるので「お子さんを連れて?」と問うと「子供が生まれてからはそうですが、一人でもよく通っています」と笑った。舞台は大阪北部の蛍石市にある『ほたるいしマジカルランド』。入社5年の萩原紗英はインフォメーション担当で、迷子の預かりから、落とし物の受け付けなど様々な遊園地の業務をこなしている。社長の国村市子は〝マジカルおばさん〟と呼ばれる大阪第12回『大阪ほんま本大賞』受賞、寺地はるなさんに聞く作家 寺地 はるなさん様々な文学のジャンルを対象にした賞があるが、最も優れた〝大阪ゆかりの物語〟に贈られる個性的でユニークな賞がある。大阪の問屋や書店などで主催する『大阪ほんま本大賞』。第12回2024年の大賞に大阪府在住の小説家、寺地はるなさんの『ほたるいしマジカルランド』(ポプラ社)が選ばれた。「正直、私には縁がない賞だと思っていたので驚きました。でもとても光栄でうれしいです」と寺地さんは素直に喜ぶ。一方で「もっと大阪弁を学び、磨いていかないと」と語った、その理由とは…。働く者たちへのエール…大賞受賞は作家デビュー10年でつかんだ褒美26
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