同じ年に公開された山田洋次監督の『男はつらいよ 寅次郎かもめ歌』では寅さんのマドンナ役を務め話題を集めた。また、降旗康男監督の『少年H』(2013年)や福澤克雄監督の『祈りの幕が下りる時』(2018年)など、日本を代表する名匠たちから相次いで指名され、重要な役に抜擢されてきたことからも、女優として培ってきた信頼度、実力の高さが分かる。「映画にドラマに舞台。女優のお仕事はずっと続けたいと思っています」映画ファンにはうれしい宣言である。そして気になるのが、歌手としてのソロ活動の今後だが…。「いつまで歌うか?こうしようとは決めてはいません。ただ、行けるところまでは行きたい。そう思っています。あくまで自然体で…」『キャンディーズ』の伝説を伝承しながら、ソロ歌手としての新たな伝説は始まったばかりだ。三人の一人、〝スーちゃん〟の愛称で親しまれた田中好子は2011年、病気により55歳で他界した。臨終の際、病室で3人だけで過ごした。「最期はミキちゃんと私でスーちゃんを看取りました…」ソロであろうと、今、伊藤蘭が『キャンディーズ』の曲を歌うことで、三人が歌っていた姿をいつでもファンは頭に思い浮かべることができる。そして、その思い出は永遠へとつながっていく…。5年前のソロでの復活は宿命だったのかもしれない。新たな伝説ソロ歌手としての復帰の前から、映画やドラマ、舞台で女優として活躍してきた。「歌と同様、演じることが大好きなんです。歌よりも得意と言えるかも(笑)」と語る。1980年に公開された映画『ヒポクラテスたち』(大森一樹監督)では医学生を好演し、賞レースを総なめにした。詳しくはコチラ『伊藤 蘭 ~Over the Moon~ コンサートツアー 2024-2025』神戸公演 バースデーライブ!日時:2025年1月13日(月・祝)17:00開演会場:神戸国際会館こくさいホール24
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