KOBECCO(月刊神戸っ子)2024年12月号
14/136

兵庫県立美術館が前身である県立近代美術館のある「原田の森」から移転して、新たに「HAT神戸」の地に開館したのは2002年4月のことです。はやいもので22年が過ぎようとしています。ご存じのように、設計したのは世界的建築家・安藤忠雄。安藤氏は県下の公共施設をたくさん手がけていますが、その最初となった県立こどもの館を1980年代半ばに建てたときのことを、自著で「無駄なスペースが多すぎる」「こんなに歩かされる施設で大丈夫か」「コンクリートの建物に子供が馴染まないのでは」などと心配の声は尽きなかった、と述懐しています(『TADAO ANDO― HYOGO』2019年、34南側上空より(ドローン撮影)/撮影:多田雅輝けんびの『美』連載vol.1兵庫県立美術館に見る 安藤建築14

元のページ  ../index.html#14

このブックを見る