まず、肺がんであるかどうかを確認します。肺がんであれば組織分類を行うとともに、非小細胞肺がんであれば、ドライバー遺伝子変異があるのかないのかを調べます。初診時の段階で最大46個の遺伝子変異の有無を調べてから治療に進むのが肺がん診療の特徴で、ここが他の固形がんと大きく異なるところです。他の固形がんでは、遺伝子変異があまり見られないため、標準治療が終わる、あるいは終わる見込みの段階でがんゲノム検査を行うのが一般的です。また、肺がんの治療には免疫チェックポイント阻害薬を使った免疫療法も重要な治療ですが、その有効性を推定するために、がん細胞のPD-L1という分子の発現の有無を調べます。治療前の気管支鏡検査は、組織診断のみならず遺伝子変異検索・PD-L1検察のために大きな役割を果たします。―どんな方法で細胞を取り出すのですか。喉から気管支鏡を通し、生検鉗子を使って1ミリから2ミリ起きる肺腺がんはゆっくり進行するのですね。喫煙関連で発症する非小細胞肺がんもあり、遺伝子変異が陽性でも進行が速い場合も多くあり…すべてを一元的に言えるものではありません。正確に診断をしてから治療を始める必要があります。―正確な診断につなげるのが気管支鏡検査ですか。正確に診断するためには、がんから細胞や組織を採取する必要があります。その手段として最も行われるのが気管支鏡検査です。―どんなことを調べるのですか。85
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