KOBECCO(月刊神戸っ子)2024年11月号
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(株)J-オイルミルズのオリーブオイルマスターソムリエ水野勢技世氏まつり会場ではオリーブの苗やオリーブオイル、オリーブのパンや焼菓子、オリーブ染め小物なども販売樹勢回復中の湊川神社のオリーブ樹。保存会の中村氏が現状を説明神戸オリーブ園を応援するボランティアグループオリーブメイトメンバー募集神戸オリーブの歴史を守る神戸のオリーブの歴史を絶やすことがないよう、地域一体となって取り組みを推進中。日本最古のオリーブ樹は、「湊川神社オリーブの木保存会」の中村氏を中心に大切に守られる。神社で毎月1日に開催される手作り市の日には木の前で説明会も実施。また「神戸オリーブ園」ではボランティアメンバーの会「オリーブメイト」を構成。消費者と農業者が共にオリーブ樹を見守り育て、オリーブの草木染めや料理教室の開催等、“神戸オリーブのある新しいライフスタイル”を提案する。ほかにも「インターナショナルオリーブアカデミー神戸」の事務局が併設される「神戸北野美術館」では「神戸阿利襪園」の関連資料を展示。11月にリニューアルオープンする同美術館もぜひ一度のぞいてみたい。自然の恵みを味わい、歴史に想いを馳せる…、今秋はオリーブがもたらす豊かさを神戸のあちこちで感じてみてはいかが。1879(明治12)年政府が神戸市中央区山本通に日本初の国営オリーブ園、後に「神戸阿利襪園」と改称される試園を開設1882(明治15)年日本初のオリーブ油搾油に成功1888(明治21)年政府の財政難から「神戸阿利襪園」を前田正名に払下げ1891(明治24)年山本通園地を川崎正蔵へ売却1904(明治37)年「林山苗木場」でオリーブ園の再興を試みる1908(明治41)年「林山苗木場」でのオリーブ栽培を断念2003(平成15)年研究者により「神戸阿利襪園」の詳細が解明2013(平成25)年「インターナショナルオリーブアカデミー神戸」設立。県や市と連携し、北野界隈のオリーブ植樹。神戸北野ホテルのモニュメント建立(2015)などに尽力2018(平成30)年神戸のオリーブ栽培を復活させるため押部谷にオリーブ樹200本を植樹。“神戸オリーブ園復活プロジェクト”が始動2021(令和3)年さらにオリーブ樹を200本植樹。オリーブオイルやオリーブの新漬けの販売開始“神戸阿利襪園” から“神戸オリーブ園” へhisty 61

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