西区押部谷の「神戸オリーブ園」代表 松下勇人氏(甘果園経営)「インターナショナルオリーブアカデミー神戸」理事長 宇津誠二氏日本で最も古いと言われるオリーブの木のある湊川神社で、オリーブのイベント「神戸オリーブまつり」が開催された。明治に生まれた“神戸の宝”を今につなぎ、豊かな未来を切り拓いていきたい…、熱き想いが伝わる素晴らしいひと時でした。~知る、楽しむ、オリーブで神戸を盛り上げる~9月29日(日)湊川神社で「神戸オリーブまつり」開催湊川神社の日本最古のオリーブの木「阿利襪」って何と読む?日本のオリーブの産地といえば、香川県の小豆島を思い浮かべるかもしれないが、実は日本初のオリーブ園が作られたのは神戸。明治12年、今の神戸北野ホテルがある地域に「神戸阿オリーブ利襪園」が開設され、小豆島にオリーブが植えられたのはその30年も後という。「神戸阿利襪園」はやがて閉園するが、湊川神社には当時外国から取り寄せられたと推定される国内最古のオリーブ樹が現存する。オリーブまつりは、そんな神戸のオリーブの歴史を今に繋ぎ、オリーブに関心を持つ市民と農業者が協働して、オリーブ産地を復活させる活動の一環として実施。今年は100名の定員に対して190名近く応募があり、急遽参加者数を増やすほど人気の高いイベントだ。当日は現在、西区押部谷でオリーブを育てる「神戸オリーブ園」代表の松下勇人氏やオリーブによる街づくり活動を推進する「インターナショナルオリーブアカデミー神戸」理事長の宇津誠二氏、「湊川神社オリーブの木保存会」の中村成之氏ほかが登壇。オリーブの歴史やオリーブを神戸ブランドに!という意気込みを熱く語り、さらにイベント協賛の㈱J-オイルミルズのオリーブオイルマスターソムリエ、水野勢技世氏による産地毎の味の違いの説明やレシピ紹介、オリーブ関連賞品が当たる「くじ引き」も実施された。健康に良いと注目されるオリーブに関連する様々な話に参加者も興味津々。「神戸オリーブ」に親しむ“実りある”時間を楽しんだ。60
元のページ ../index.html#60