松村 秀一 (まつむら しゅういち)神戸芸術工科大学学長 工学博士 一級建築士1957年神戸生まれ灘高校、東京大学工学部建築学科を卒業、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻を修了し、1986年より東京大学専任講師、助教授、教授、特任教授を務め、ローマ大学、トレント大学、南京大学、モントリオール大学、ラフバラ大学の客員教授も歴任。その後早稲田大学理工学術院総合研究所上級研究員・研究院教授を経て、2024年神戸芸術工科大学学長に就任。建築学、とりわけ建築構法、建築生産が主な専門分野で、職人や空き家、建築再生といった社会的課題にもアプローチする。2005年日本建築学会賞、2008年・2015年・2016年都市住宅学会賞、2015年日本建築学会著作賞など受賞多数。『住宅という考え方』(東京大学出版会)、『空き家を活かす』(朝日新書)、『新・建築職人論』(学芸出版社)、『和室礼賛』(共著・晶文社)など著作も多い。(脚註)*内田祥哉(1925~2021)建築のシステム化と建築構法の研究で、戦後日本の建築生産に多大な影響を与えた。隈研吾氏の師としても知られる。主な作品は佐賀県立九州陶磁文化館など。**吉武泰水(1916~2003)日本における建築計画学と芸術工学のパイオニア。戦後の日本の集合住宅の原型となった「公営住宅標準設計51C型」を提唱。主な作品は栃木県立図書館など。27
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