KOBECCO(月刊神戸っ子)2024年11月号
25/124

─久元市長が市街地の高層マンション規制に動いていますね。松村 神戸が神戸らしかった理由の一つが、支店経済が成立していたことですが、かつての神戸の特徴に近づけようとするなら産業立地をさせないといけないのです。何の産業を持って来るかは難しいところですが。それが、タワーマンションなどができて夜間人口が増えると、大阪のベッドタウン化ということになります。ここで稼ぎを生みだし、ここでお金を落とすという循環の骨格をなす産業が立ち上がるイメージなしに、いきなりマンションばっかり建つと、なかなか街の将来像が描けないことになるでしょうね。─では、どんな産業を持って来れば良いのでしょう。松村 この神戸芸術工科大も、かつての宮崎辰雄市長から「神戸をデザインの街にしたい」と前の理事長にお話があってできたのです。外来文化の入口でしたから洋服やファッションの産業が生まれ、そこから派生してデザインの街ということかもしれません25

元のページ  ../index.html#25

このブックを見る