KOBECCO(月刊神戸っ子)2024年10月号
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向。さまざまな情報をとみさわさんが付け加えると、なんとその場所が判明!そのモデルは現在のトアウエストに実在したアパートで、「実は陳さんが勤めていた家業の会社のすぐ近くで、このあたりは〝庭〟だったのですね」と、とみさわさんは、身近な街角が舞台になっていることも陳作品の魅力だと語った。さらに、生田神社名誉宮司で陳さんと親しかった加藤隆久さんと、張文乃さんの対談が。妹が陳さんの弟に嫁いだことから「陳先生からは〝お姉さん〟とよばれていたんです」という張さんから、最初に披露した曲についての解説が。「鵲かささぎ橋」は日中国交正常化と神戸中華同文学校家長会コーラスの15周年を記念して、陳さんが七夕の日に天の川に橋をかけたかささぎを友好の象徴として織り込んで作詞した曲だとか。「蘇武牧羊」は陳さんが張さんのもとで何度も練習しイベントで熱唱したという逸話も。また、阪神・淡路大震災の約1週間後に神戸新聞に掲載加藤隆久さん加藤隆久さん前田伊都子さん張文乃さん川邊暁美さん70

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