KOBECCO(月刊神戸っ子)2024年10月号
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 2020年にオープンしたビフテキのカワムラPremium北新地店。その名の通り関西エリアの各店よりワンランク上のラインで、自慢の神戸ビーフは基本的に最優秀牛など品評会上位のものを扱い、メニューには伊勢海老などビフテキ以外の高級食材も。大型のセラーには、店長自ら厳選したワインが並んでいる。 空間もまた〝ご馳走〟だ。半円形の鉄板はまるでオペラの舞台のようで、その背景には水槽が彩る。この空間構成は創業者、川村春二オーナーシェフのこだわりだとか。座席配置もゆったりしており、個室も5室(6名×3室・10名×2室)ご用意。 「WAGYU」の頂点を求め、一流ホテルの紹介で訪ねる外国人も多い。万博で来日する海外のVIPも、ここでカワムラの味の虜になるだろう。ビフテキのカワムラで〝本物〟の神戸ビーフを心ゆくまで神戸ビーフ神戸ビーフのプロフェッショナル カワムラがお届けする神戸ビーフ講座⑥大坂城と但馬牛うし 豊臣秀吉が大坂城を築いた際に、現場では全国からすぐれた牛を集めて使っていましたが、体が小さくて従順な性格ゆえに扱いやすい一方で力が強い但馬牛はとても活躍し、その働きぶりに秀吉が「日本一の牛」と賞賛したそうです。 当時の文書によると、畿内では牛の繁殖が盛んでなく、但馬からやって来る牛は「登り牛」といわれ重宝されたとか。この「登り牛」は一般庶民より階級が上とされ、前を通る時は公家や大名以外は会釈をすることと定められていました。 やがて但馬牛は使役用から食用となり、そのお肉の上位のものが神戸ビーフとなりますが、初代大坂城築城総奉行の黒田官兵衛ゆかりの黒田庄(西脇市)もその名産地となっています。動画はこちらからビフテキのカワムラ Premium 北新地店62

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