KOBECCO(月刊神戸っ子)2024年10月号
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〈取材を終えて〉株式相場の世界に「三役好転」という買いサインを示す言葉があるそうだ。神戸は、「医療産業都市」という枠組みが整い、前回取材した神戸大学のような優秀な地元の「教育機関」が新たな医療工学の人材育成に力を入れ、そういった所で育った先端的なヘルスケアやメディカル分野の技術開発を支援している「中谷財団」がある。家次氏が目指す、神戸から“新しい医療技術の創出で日本に元気を取り戻す”社会の実現には、まさに「三役好転」土壌が用意されているのではないだろうか?神戸が日本再生の鍵となるなら、これほどワクワクすることはない。〈プロフィール〉蔭岡翔(かげおか しょう)放送作家・脚本家神戸市東灘区在住。関西の情報番組や経済番組などを企画・構成。日本放送作家協会関西支部監事。日本脚本家連盟関西地区総代れまでの日本は、エレクトロニクスの分野で発展成長してきました。この次は何かと考えると、バイオメディカルの分野が非常に大事な要素になると思います。そこで成功をおさめていくには、独創力をもっと活かし、想像力をもっと掻き立てていかなければならない。なぜなら、そこが日本の強みなのだから。そして、それを産業にして経済成長していこうじゃないか、というメッセージをスローガンには込めました。最後に、神戸の未来に期待するところをお聞かせ下さい。一般的な神戸のイメージは、港町があって、重厚長大産業で発展してきた街だと思います。それを次の段階に持っていきたいですよね。空港もこれから国際化を控えていますし、これまでと違った形で発展していって欲しい。産業の変遷ってあると思いますが、神戸は今がそのターニングポイントだと思うんですよね。その中でキーワードになるのが「ヘルスケア分野」。神戸に来たらこういうことで元気になるみたいなことがあったらいいなと思うし、ヘルスケアは神戸に適している産業だと思っているので、そんな新しい産業が生み出す、神戸の未来に大変期待しています。いまが神戸の転換点!キーワードはヘルスケア!公益財団法人中谷医工計測技術振興財団 東京都品川区大崎1丁目2番2号 アートヴィレッジ大崎 セントラルタワー8階29

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