KOBECCO(月刊神戸っ子)2024年10月号
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テーマは、日本の技術をどう発展させるのか中谷財団は設立40周年の節目ですが、まずは、発足の経緯をお聞かせ下さい。当財団は、1984年、東亞医用電子株式会社(現シスメックス株式会社)の創業者の故中谷太郎が「財団法人 中谷電子計測技術振興財団」として設立しました。中谷は、日本の電子計測技術を発展させたいという思いがあり、日本の電子計測技術の発展に貢献していこうと考えたのが発足の経緯です。やはり「技術」というのは日本の売りですよね。この強みをさらに高めるためにどうすべきか?新しい技術をどういうかたちでうまく導入して花を咲かせるか?そんな課題意識を中谷から引き継ぎ、「計測分野にアワードを設けよう」ということで、医工計測技術における技術開発に顕著な業績をあげた研究者に対1949年大阪府生まれ。京都大学経済学部卒業後、三和銀行(現三菱UFJ銀行)に入行。86年東亜医用電子(現シスメックス)に入社し、取締役として社内改革を進め、96年社長に就任。グローバル企業に育て上げる。2023年会長兼グループCEO。16年より2期神戸商工会議所会頭。2013年より中谷財団代表理事。家いえつぐ次 恒ひさしさん公益財団法人 中谷医工計測技術振興財団代表理事25

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