KOBECCO(月刊神戸っ子)2024年10月号
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加古 隆(かこ たかし)作曲家・ピアニスト。東京藝術大学・大学院作曲研究室修了後、フランス政府給費留学生として渡仏。パリ国立高等音楽院にて現代音楽の巨匠とも称されるオリヴィエ・メシアンに師事し、アカデミックな作曲家としての道を目指していたが、1973年のパリでフリージャズ・ピアニストとしてデビューするというユニークな経歴を持つ。1976年に、音楽院の審査員全員一致による作曲賞(Prix de Composition)を得て卒業。帰国後はピアノ・ソロ曲からオーケストラ作品まで幅広い分野の作品、映画音楽、ドキュメント映像の作曲も数多く、自身が演奏した60以上のアルバムを発表している。2010年にピアノ四重奏団「加古隆クァルテット」を結成。作曲家・ピアニストとして活躍を続け、演奏家としての音色の美しさから「ピアノの詩人」とも評される。映画音楽での受賞は、1998年モントリオール世界映画祭のグランプリ作品、マリオン・ハンセル監督「The Quarry」の音楽で最優秀芸術貢献賞。毎日映画コンクール音楽賞に、小泉堯史監督「阿弥陀堂だより」(02)「博士の愛した数式」(06)、日本アカデミー賞優秀音楽賞「杉田成道監督「最後の忠臣蔵」(10)、木村大作監督「散り椿」など。2016年度(第68回)日本放送協会 放送文化賞を受賞。2023年はパリでのデビューから50周年となり、記念アルバムとして自選映像音楽集「KAKO DÉBUT 50」をエイベックスから発表。19

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