KOBECCO(月刊神戸っ子)2024年9月号
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がんです。―がんを切り取る外科手術にはロボットが取り入れられているのですか。2016年に前立腺がんのロボット手術が初めて保険適用されました。それ以来、次第に範囲が広がり現在では泌尿器領域の主要な外科手術は一部を除き全てでロボット手術が保険診療の対象になっています。―前立腺がんの手術が特にロボット手術に向いているのですか。前立腺は骨盤の奥にあり開腹手術には高い技術を持って臨まなくては難しく、出血のリスクや尿失禁、性機能障害を起こす場合もあります。鉗子を自由自在に動かせるロボットのメリットを最大限に生かせるがん手術です。他にも、腎臓がんが7センチ以下の場合は部分切除手術が可能で、これにも腫瘍の切除、腎臓の縫合など繊細な技術が必要で、ロボッ95

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