KOBECCO(月刊神戸っ子)2024年9月号
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おいて、それぞれイギリス第1位。生徒の18%がオックスフォード、ケンブリッジ、アメリカのアイビーリーグに進学し、卒業生の40%以上が世界トップ20の大学で学ぶというから、〝超〟のつくスーパー進学校と評価できる。しかし、決して〝勉強だけ〟できる頭でっかちを育成する機関ではない。学びの枠にはめるのではなく、生徒一人ひとりの個性や興味を尊重して知的好奇心とモチベーションを育む教育を実践し、スポーツや音楽、演劇などの課外授業も充実。学力のみならず感性も涵養してくれそうだ。そんなNLCSは世界に展開している。これまでに韓国の済州島(2011)、アラブ首長国連邦のドバイ(2017)、シンガポール(2020)で開校しており、神戸校は4番目の海外分校ということになる。カリキュラムはブリティッシュスタイルに固執せず、それぞれの国の実情や文化に沿うものとなっていて、神戸校では禅や茶道、礼儀作法などを学ぶカリキュラムも採用予定とのこと。なお、六甲山に完成予定の新校舎は、旧六甲山ホテルの改修を手がけるなど、六甲山サイレンスリゾートのマスタープランを統括するミケーレ・デ・ルッキ氏が監修予定。日本からは磯崎新や倉俣史朗らも参加したポストモダンのデザイン集団「メンフィス」の中心的メンバーとしても活躍したイタリアを代表する建築家・プロダクトデザイナーの一人だが、その卓越したセンスでどのような学び舎をデザインするのか、こちらも楽しみだ。去る7月16日に神戸商工会議所で開催された記者発表会では、八光エルアール代表取締役の池田浩八氏が今回の事業の概要を説明しつつ、自身が海外のビジネスの場で名門校のコミュニティが織りなす世界的ネットワークの重要性を実感したことがNLCSとのパートナーシップを決意したひとつのきっかけとなったと語った。また、NLCSの教育戦略ディレクターであるグエン・バイロン氏が学校の歴史や教育の特色などについて説明。久元喜造神戸市長も駆け付け、六甲山の活性化にも繋がるのではと展望を述べた。在大阪イギリス総領事のキャロリン・デビッドソン氏もあいさつし、英国出身のA・Hグルームが六甲山に日本初のゴルフ場を開設したことを紹介しつつ、神戸校開校で日英両国の絆がより深まることを期待しているとコメン締結書への署名を行うグエン・バイロン氏と池田浩八氏84

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