杉原紙古代・杉原紙は、日本でトップクラスの生産量を誇り、和紙文化に大きな影響を与えた名紙の一つである。大正末期に一度漉き止められたが、昭和45(1970)年に復活し、現在も昔の技法そのままに漉き続けている。書道用紙の他にランプシェードやバックにも使われるなど、幅広い用途で愛用されている。1000年の歴史を誇る杉原紙発祥のまち:多可町天正8(1580)年、豊臣秀吉と三木城主、別所長治との戦いで町が焼失した。この町の復旧のために各地から大工職人が集まり、彼等に必要な大工道具をつくる鍛冶職人が多く集まったことから、金物の町として発展した。「播州三木打刃物」は、伝統的な和鉄、和鋼の鍛錬によって鋭い切れ味を誇る。日本最古の鍛冶の町:三木利器工匠具(三木金物)天正8(1580)年に豊臣秀吉が、三木城を攻略した際、近江方面へ逃れた住民が大津そろばんの製法を習得し、帰郷して三木・小野周辺で製造を始めたことが起源とされている。吟味した材料を用い、高度の伝統技術を受け継ぐ伝統工芸士をはじめとした製作者が、手作業で作り上げており、国内だけでなく、海外でも注目を浴び、アメリカや東南アジアを中心に好評を博している。そろばん生産量日本一:小野そろばん丹波篠山市今田地区付近で作られる陶器で、特徴は、「灰被り」という独特の色と模様で発祥は平安時代末期と言われている。登り窯で焼かれる間に、燃料である松の薪の灰と、土に含まれる鉄分や釉薬が溶け合って化学反応を起こし、独特の色や模様が現れ、1つとして同じものは存在しない。最近では、染料を用いた淡い色のものや柄、様々なデザインの作品が作られている。日本六古窯:丹波立杭焼丹波立杭焼豊岡盆地に多く自生していた「コウリヤナギ」を原料にした「杞柳細工」で作られたカゴを起源とし、明治14(1881)年、八木長衛門が第2回内国勧業博覧会に「行李鞄」を創作出品したのが豊岡におけるかばんの源流と言われている。国内最大のかばんの生産地としての特性を活かし、関連商品や環境に配慮した製品等を展開し、自社ブランドの確立に取り組んでいる。かばん生産量日本一:豊岡豊岡のかばん江戸時代の嘉永3(1850)年、淡路島江井の田中辰蔵が泉州堺より熟練職人と技術を淡路に持ち帰り、線香の生産を始めた。原材料の搬入と製品輸送に便利な良港や気候が線香づくりに適していたことで大きく発達した。現在、海外のラグジュアリーブランドにも展開しており、世界中のハイエンド層から高い評価を得ている。線香生産量日本一:淡路島線香71
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