KOBECCO(月刊神戸っ子)2024年9月号
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6789作陶の実演では、使われる道具の解説を交えながら見せていただく。ロクロで作るため、丸い形はイメージしやすいが、角型の作り方など、驚きがあったようだ。焼き方にも多くの関心が集まる。工程によって温度を変える理由や電気窯やガス窯、登窯の特徴に質問が飛ぶ。工房から少し移動し、丹波焼で現存する最古の登窯を見学した。斜面に造られた全長47メートルある窯は想像以上に長い。丹波地方は半農半陶が多く、経済的に自前の登窯が持てなかったため、共同で使う大きな窯が作られたのだ。今では、この窯を使ったイベントを年に1回開催。作陶体験の他、窯に薪をくべる体験などが行われている。作品を焼く際は、それぞれの窯元が持つ自前の登窯を使う。市野伝市窯でも年に3、4回窯焼きを行っている。昼食は、兵庫陶芸美術館内のレストランで、地元食材を使ったイタリアンを丹波焼の器で食した。まさに陶芸の郷のグルメといえる。昼食後、すぐ近くにある丹波伝統工芸公園「立杭 陶の郷(すえのさと)」を見学。立杭焼の里にある60の窯元のうち、組合に加入している51の窯元の作品を展示販売する「窯元横丁」が人気の施設だ。統一されたデザインのもと、一つひとつ独立したブースに窯元の作品が並び、見やすい演出に、デザイナーたちも関心を寄せていた。6ロクロを使い実演する市野さん。丸い形、角型の作り方の違いを説明 7丹波焼で最古の登窯。全長約47メートル 8兵庫陶芸美術館内のレストランで昼食。パスタの器は丹波焼 951の窯元の作品を展示販売する「窯元横丁」にも立ち寄った67

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