KOBECCO(月刊神戸っ子)2024年9月号
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56123次に向かったのは「株式会社タイムバックス」。OEM生産の経験をふまえ、独自ブランドを立ち上げている。1枚の裁断パーツで縫い目を2箇所にした商品など、廃棄を極限まで減らすことに挑戦している会社だ。プランナーの坂田恵子さんは「バッグを作ろうとするのではなく、この生地をいかに利用するのかという観点でものづくりをしている」と話す。海洋プラスチック問題にもなっている廃漁網を回収し再生させた繊維を組み合わせたデニム生地の製品など、環境問題に積極的に取り組む姿を視察した。作業場見学でも職人の技術力の高さなどを実際に目にし、納得の様子。応対した谷口知之代表取締役社長は、「日本と台湾の作り方やニーズの捉え方の違いなど勉強になり、SDGsについての共通する思いなどを知り、今後が楽しみ」と話す。株式会社タイムバックス5商品化に向けて熱心に意見交換を行う 6「日本と台湾の作り方やニーズの捉え方の違いなど勉強になった」と谷口知之社長1「バッグを作るというより、生地をいかに利用するか」とプランナーの坂田恵子さん 2 ショルダーの手の込んだデザインなど、その美しさに息をのむ 3廃棄を減らすため1枚の裁断パーツで商品を完成させる。63

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