KOBECCO(月刊神戸っ子)2024年9月号
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特集旧五国「摂津」「播磨」「丹波」「但馬」「淡路」から成り立つ兵庫県は、それぞれに違う気候・風土の下で培われてきた個性的な地域性を持ち、関わり、補い合いながら発展してきた。各エリアが持つ伝統的な技の継承と地場産業の発展を目指し、県産品を日本各地、そして世界に向けて発信しようという兵庫県のビジョンに沿って、神戸ファッション協会(以下=K.F.O)では2022年から「ひょうご国〜HYOGO産を世界に発信するPROJECT」を推進してきた。さらに2025年4月から開催される「大阪・関西万博」を世界規模で発信する好機ととらえ、K.F.OではSDGsの視点も取り入れ、新たな価値を生み出そうと台湾デザイン研究院(以下=TDRI)との連携を開始した。2004年に設立された台湾デザインセンターを前身とするTDRIは、20年に政府系デザイン振興機構に昇格して多くの国家的プロジェクトに参画。海外各地との連携にも積極的に取り組んでいる。今回のプロジェクトではHYOGO産の中でも「淡路瓦」「神戸レザー」「豊岡のかばん」「丹波立杭焼」とのコラボが予定されている。本格始動として8月4日、TDRIの林鑫保(リン・シンボウ)副院長をはじめ、世界的に活躍するデザイナー4人を含む7人のメンバーが来日し、8日まで滞在。各地を巡るツアーが実施された。伝統の技を実際に目にし、職人たちと意見を交換しながらお互いのデザイン・技術のコラボによる産品の可能性に向け大きな一歩を踏み出した。ひょうご国とは…兵庫県内5国(摂津・播磨・丹波・但馬・淡路)の地場産業に注目したプロジェクト。次代を担う職人らの技を繋ぎ、兵庫県のモノ作りの素晴らしさを世界に発信。デザイン・技術のコラボで新たな価値を生み出し、HYOGO産を世界に向けて発信!連携事業開始!神戸ファッション協会×台湾デザイン研究院57

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