KOBECCO(月刊神戸っ子)2024年9月号
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うと早い時間から多くの人々が駆け付けた。カウントダウンがスコアボードに表示され発砲と発煙の中、スペシャルプレゼンターの渡辺謙が登場。⼤倉正之助の鼓が鳴り響き、MIYAVIがギターを奏で、⼭部泰嗣が太鼓を打ち鳴らし、AIが熱唱するという贅沢なパフォーマンスを披露。吉⽥義男、堀内恒夫、⽯井登志郎(⻄宮市⻑)、荒⽊⼤輔、佐渡裕、⻑島三奈、坂本花織、アンミカといった各界のレジェンドが次々と呼び込まれレッドカーペットを颯爽と歩く。様々な憶測が飛び交っていたシークレットゲストには上原浩治、藤川球児、そして…ランディ・バースが現れた。観客席を見渡すと想定外の光景に感動のあまり嗚咽する方もいた。締めは会場が一体となり繁栄を意味する「いやさか」のコール&レスポンスで熱気と灼熱の中、地鳴りが起きた。式典後の囲み取材でランディ・バースは懐かしの地を「世界に誇る球場」と礼賛し、盟友である岡⽥彰布監督にエールを送った。この⽇も序盤から打線が爆発。5回終了時に行われたAIのスペシャルライブ後には佐藤輝明選手のメモリアルアーチが飛び出し快勝。宿敵巨人を相手に3タテし、このうえない歓喜で幕を閉じた。心地の良い風にあたり余韻に浸りながら駅へと向かう。そして振り向きざまに一言「Happy Birthday我が愛しの甲⼦園」。    (取材・文 岡力)35

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