ストリートの中にノード(結節点)を基調講演を受けておこなわれたシンポジウムのパネリストは隈氏、吉田尚人梼原町長、久元喜造神戸市長、久利計一KOBE三宮・ひと街創り協議会会長の4名。まずは吉田町長が梼原町の概要と魅力を紹介。隈建築が梼原の景観と溶け込みつつ世代を越えた交流の場にもなって町の一体感を生み出しており、特に図書館には人口わずか3千人にもかかわらず年間12万人もの来館があったとか。また、脱炭素の先行地域としても取り組みを進め、「子々孫々に幸せな暮らしを繋ぐ理想郷」の実現を目指しているが、このようなまちづくりは世界的に高く評価され、国内外からの視察も多いという。吉田町長の話を受けて隈氏は、梼原の持つ「別世界感」をどう糧にするかを考えながら梼原のプロジェクトに取り組んだと振り返った。続いて久元市長が来年阪神・淡路大震災から30年を迎える神戸のまちづくりについて、作家の陳舜臣が綴った「自然が溢れ、32
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