KOBECCO(月刊神戸っ子)2024年9月号
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ある街だから、僕も真摯に向き合うことができたんだと思います。Q.これから演奏してみたい場所は?道路の真ん中とか砂浜、すーごく高い所とか。街のノイズなんかも巻き込んで、演奏できたらおもしろい。JAZZは本来、即興的な音楽なので、どんなところでもできます。これからも冒険、JAZZ人生に乾杯です!Q.冒険はいかがでしたか?生活そのものが冒険で、日本でポップスを歌っていたのも自分、NYで必死に学んでいるのも自分、この冒険を自分のJAZZに詰め込んでしまおうと、自分にしかできないJAZZを探して、未来に向かっていました。街のあちこちでJAZZを聴くことができて、JAZZが好きな人も、たまたま通りかかった人も一緒に楽しんでいる。音楽へのリスペクトがものすごく大江千里(おおえ・せんり)1960年生まれ。1983年にシンガーソングライターとしてデビュー。『十人十色』『格好悪いふられ方』『Rain』『ありがとう』などがヒット。2008年、ジャズピアニストを目指し渡米、NYのTHE NEW SCHOOL FOR JAZZ AND CONTEMPORARY MUSICに入学。2012年、大学卒業と同時に自身のレーベル「PND Records」を設立。同年1stアルバム『Boys Mature Slow』でデビュー。2018年にはデビュー35周年記念として『Boys & Girls』を発売。2019年に『Hmmm』をトリオで制作。2022年、全米1の音楽フェステイバル「Summerfest2022」にトリオで参加。2023年40周年記念アルバム『Class of‘88』をリリース。「JAZZ WEEK」で24位(2023年8月28日付)を記録。2023年、映像作品「横尾忠則×大江千里 Senri Meets Tadanori -forest in soul-」を発表。NYブルックリン在住。text.田中奈都子こぼれ話大江さんにご登場いただいたのは2回目です。初回は1983年1月号で、当時まだ大学生だった大江さんよりエッセイを寄稿いただいています。担当編集者は「神戸からの風を巻き起こしそう」と紹介。この数ヶ月後デビュー、その後のご活躍は皆様もご存じの通り。※神戸っ子HPよりぜひご覧ください!アーカイブ1983年1月号P.3222

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