KOBECCO(月刊神戸っ子)2024年9月号
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く!というところがカッコイイ。横尾さんがピカソから影響を受けたように、僕もたくさんの大好きなアーティストの影響を受けて今があると思っています。Q.お2人とも40代で進む道を変えました。似ているところもあるのでは?いやいやいや、横尾さんとは並べない、僕はずっと、これからも背中を追う側です(笑)今日も横尾さんに倣って、感性のままに怯まずに演奏しようと、ピアノに向かいました。Q.今日の選曲のテーマは?ピース全部の味が違う、ハッピーなピザ(笑)1曲目は僕の夏曲『夏の決心』、次は、最寄駅が王子公園駅ってことで『いつか王子様が』。これ絶対に入れたかった(笑)。大好きなチェット・ベイカー『It Could Happen to You』は学生時代に使った譜面を見て弾きました。母校・関西学院大学って、創立時、道を挟んだ目の前にあったから。学生時代のこともちょっと思い出してね。最後は『WHEN LIFE WAS A PIZZA PARTY』!体を揺らしたくなる曲もバラードも、JAZZのスタンダードも僕のオリジナル曲も、1曲1曲を味の違うピザみたいに楽しんでほしかった。ライブでは、お客さんにどう楽しんでもらおうか、ってことを考えます。人前で弾くってそういうことだと思うんです。Q.47歳の時に日本での音楽活動を辞めて、JAZZを学ぶためにアメリカの大学へ。当時は驚きました。シンガーソングライターという仕事を一生懸命にやっていたし、大きなホールで歌ったり、テレビ番組に呼んでもらったり、たくThe Adventure of Uncle Senriさんのファンに応援してもらって充実していたんです。でも、JAZZと両立はできないのはわかっていたから。「これまでの音楽人生を捨てていくのか」ということをたくさん言われたけれど、僕の気持ちはそうじゃなくて、1番輝いているものを1個とっただけ。10代の頃に憧れた音楽に、あの頃のエネルギーを全部注ごうと思ったんです。“千里叔父さんの冒険”です(笑)21

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