KOBECCO(月刊神戸っ子)2024年8月号
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つまり、大学の中での研究開発によって新しい知を創造し、イノベーションを創出して、最終的には社会実装し、社会に貢献していくことが大学の役割ではないでしょうか。最後に、神戸経済についてどうご覧になられているかお聞かせ下さい。神戸市に限らず、日本では各地で人口が減っています。その中で大事なのが、どのように地域を活性化させるのかということだと思います。世界を見ると、アメリカなどは顕著ですが、大学が街の中心になっています。例えば、シリコンバレーのスタンフォード大学―。つまり、その地域の中心となる大学が、社会に役立つ研究開発を行い、地域に貢献することによって、そこに新しい産業が生まれて人も流入してくるという良い循環ができています。神戸においても大学が中心となって革新技術を創出し、産官学連携をしっかり進めるとともにスタートアップ育成を加速し、都市におけるイノベーションエコシステ35

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