KOBECCO(月刊神戸っ子)2024年8月号
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医療機器開発を実践する産官学共創ラボ「メドテックイノベーションセンター」。完成イメージ図療に役立つ医療機器の開発を行ってきました。今回、メディカロイド社と一緒に国産初の手術支援ロボット「hinotori」を開発するなかで医療機器開発に取り組む人材育成の必要性を強く感じました。医師、技術者以外にも、医療機器の開発に関わる人たちを育成しないと、日本の医療機器開発は進みません。まずは、医療機器開発に携わることのできる実践的な人材・研究開発人材を育成するためターが新たに開設されます。神戸は医療産業都市でもあります。メディカルクラスター、バイオクラスターが形成され、様々な革新的な技術基盤はできつつあると思います。医療機器開発に関して言えば、神戸が、日本の医療機器開発の中心地となり、やはり世界に誇れる開発のメッカにならないといけないと思っています。そのための人材がまだまだ不足していますので、神戸大学が中心となって若い優秀な人材を育てなければいけないと強く感じています。これからの時代の大学の役割をどのようにお考えになられていますか?やはりそれは知の創造でしょう。神戸大学は知と人を創る異分野共創研究教育グローバル拠点を目指しています。に大学院で専攻を新設し、臨床現場を学びの場として医療機器開発をビジネスとして確立できる実践的教育を進めています。また、来年4月には、医学部に医療創成工学科を新設し、大学院との一貫した教育を実施し、専門性の高い人材を育成します。今年の8月には、ポートアイランドの神戸大学医学部附属病院国際がん医療研究センターに連結した形で医療機器開発を実践する産官学共創ラボとしてのメドテックイノベーションセン地域社会は、経済だけでは回らず、教育こそが非常に重要34

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