KOBECCO(月刊神戸っ子)2024年8月号
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キュー〟公演という記念公演でもある。生田は17歳の頃から「劇団☆新感線」公演の常連俳優。その生田が言う。「僕が高校生の頃から古田さんは憧れの存在。新感線の舞台は5度目ですが実は古田さんとの共演は今回が初めてでうれしくて」そしてこう続けた。「古田さんがただ舞台にいるだけで、何かが起こりそうな気がする。それが古田さんの最大の魅力なんです」と。同じく共演者の中村倫也はこう語る。「古田さんには稽古初日から完成形が見えているのだと思いました。周りの隅々まで目を配っている」古田はこれまでの経験を踏まえ、ロングランの公演中にもセリフや芝居をブラッシュアップしていき、その結果「5分削ることができる…」。そう完成形を構想し発した言葉だったということが理解できる。「少しでも早く終わって帰りたいのが本音ですよ」と本人は笑うのだが…。26

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