KOBECCO(月刊神戸っ子)2024年8月号
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ライブハウス『神戸 VARIT』にて僕の“居間”みたいな喫茶店がトアロードにあるおかげで、その付近で食事することも増えて、友だちも増えて。いつの間にかトアロードに長い時間いるようになった。そんなご縁があって、トアロードに僕にとって初めての歌碑ができた。これには驚いてる。普通、歌碑って大ヒット曲が選ばれると思うんだけど、『トアロードのハレ娘』はまだリリースもされていない。僕に詞を依頼した鈴木茂が、自身のライブで何度か歌っただけなんだから。限られた人しかまだ聴いたことがないし、聴きたくても聴けない。そんなことってないよね、普通(笑)。初めから神戸の歌にしようと思って考えてたわけじゃないんだけど、この詞はある日、不思議なくらい自然に生まれた。この街には粋で明るい魅力を感じていたから、僕のイメージそのままの、キラキラした歌になった。シンボルのアーチが古くなって晴れ晴れな都会“トアロード”のハレ娘~神戸市中央区・ジャズ喫茶にて~22

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