KOBECCO(月刊神戸っ子)2024年7月号
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re InformationKOBECCO催しもの情報こどもの頃、お父さんがつくってくれた積み木で迷路遊びにのめりこんだ香川元太郎氏。まるで迷路のような日本のお城のつくりに惹かれたのがきっかけで、お城めぐりを始めるとともに、自らお城を描くようになり、日本を代表するお城の復元イラストレーターとなった。本展では、香川元太郎氏の生い立ちをたどるべく、ダンボール迷路やさがし絵で遊びながら、明石城をはじめとする全国各地の緻密で美しいお城イラストを、どなたでも楽しく鑑賞していただける。-香川元太郎の作品世界-明石市立文化博物館夏季特別展迷路遊びからお城イラストへ姫路城の迷路(プレNEO『にっぽんの図鑑』小学館より)明石城((一社)明石観光協会所蔵、2018年)■会期 7月13日(土)~9月1日(日)■会場 明石市立文化博物館(明石市上ノ丸2-13-1)■時間 9:30~18:30(入館は閉館30分前まで)■休館 会期中無休■料金 大人1,000円、大高生700円、中学生以下無料■交通 JR・山陽電車「明石駅」から北へ徒歩5分■お問い合わせ TEL.078-918-5400小出楢重《帽子のある静物》1923年 油彩、カンヴァス公益財団法人西宮市大谷記念美術館蔵*第10回二科展松井正《都会風景》1924年 油彩、カンヴァス大阪中之島美術館蔵信濃橋洋画研究所開所式(1924年4月3日)前列左より鍋井克之、小出楢重。中列左より国枝金三、黒田重太郎大正末から昭和初期にかけて、大阪が面積・人口ともに日本一の近代都市となった大大阪時代。その最中1924年、大阪市西区信濃橋交差点に「信濃橋洋画研究所」が誕生した。気鋭の洋画家・小出楢重、黒田重太郎、鍋井克之、国枝金三が、東京や京都に比べて芸術の実らない地とされていた大阪で、洋画家を志す者の指導を目的に開設した。講師の一人・小出楢重が晩年を過ごし、本研究生も集った芦屋の地で、創立から100周年の節目に開催する本展は、信濃橋に集った画家たちの作品約60点と資料を一堂に展観し、ここでの指導と学びの実態を再検証するもの。関西の洋画史へ理解を深める絶好の機会である。―大阪にひとつ美術の花が咲く―芦屋市立美術博物館特別展 創立100周年記念信濃橋洋画研究所art■会期 8月25日(日)まで■会場 芦屋市立美術博物館(芦屋市伊勢町12-25)■時間 10:00~17:00(入場は閉館30分前まで)■休館  月曜日(ただし7/15〈月・祝〉・8/12〈月・振休〉開館、7/16・8/13〈火〉休館)■料金 一般800円、大高生500円、中学生以下無料■交通 阪神「芦屋駅」から南東へ約15分■お問い合わせ TEL.0797-38-5432art98

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