KOBECCO(月刊神戸っ子)2024年7月号
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多いということの要因に、インフォームドコンセントの定着があるというご指摘は意外でした。インフォームドコンセントはアメリカで患者の権利として生まれた概念なのですが、日本では医師からの一方的な情報提供の場となっており、内容も専門的なので患者さんが理解できず、結果的に「聞いていない」ことになってしまっているので、情報を共有して話し合いながら一緒に考えるべきだと山口さんはおっしゃっていましたが、まさに「同意」より「合意」が大切なのだと思います。─次回のフォーラムはいつの予定ですか。多田 隔年開催なので、次回は2026年の予定です。近くなりましたら姫路市医師会ホームページや『広報ひめじ』などでご案内しますので、ぜひご来場ください。われ、患者にとって何でも相談できる存在になってほしいと答えられていました。医療関係者からも多く質問が出ていました。─多田先生は特別講演のどんな内容が印象に残りましたか。多田 医師へのクレームが多いという話題は耳が痛かったですね。看護師や医療事務などに関する不満も結局は医師への不満になってしまいがちなのですが、これは医師という職業が古代ギリシャからの長い歴史があり、権威があると思われているからなのでしょう。また、医師の説明は昔よりずいぶん詳しくなったのに説明不足を訴える患者さんががパソコン画面ばかり見て患者の顔をあまり見ないがなぜなのかという質問があり、山口さんは診察時間が短い上に電子カルテや検査結果が表示されるためでその対応は過渡期にあるのではないかと回答されました。また、ソーシャルワーカーの役割についても問山口 育子さん89

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