KOBECCO(月刊神戸っ子)2024年7月号
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―AIやITが急速に進む中で、「リアルな体験」の大切さについてお聞かせ下さい。インターネットやSNSの普及により、1日平均約4時間41分もの時間を青少年がAIやITに触れていると言われています。間接体験や疑似体験の機会が圧倒的に多くなった今、子ども達には自然や文化に直接触れるリアルな体験機会の創り出し、そして、リアルな体験を経験し、数値では測ることのできない社会情動的スキルを育む必要があると考えています。―「子ども未来応援宣言」で想定されるカウンターパートとは?「子ども未来応援宣言」では、まち全体で子ども達の体験機会を創出することを目的としています。学校、家庭、地域(PTAや自治会)の三者協働の枠組みを越えて、地域の企業や団体など、様々なステークホルダーがカウンターパートとして想定されます。これらの関係者が連携し、子ども達の未来を推進していくことが重要だと考えています。―「自然体験事業」とは? 第2回子ども未来創造事業として、社会情動的スキルを深く育成できる訪問型・体験コンテンツのモデルケースを創出しました。社会情動的スキルを育むことにおいて、最も効果を持つと言われるのは自然と触れ合うことです。「森を守り、海を育てる」をテーマに、神戸ならではの海と山という自然環境に触れながら、社会性や創造性を養える体験事業を実施しました。―「KOBE子ども未来フェス」とは?「KOBE子ども未来フェス」は、子ども達が楽しみながら学べるイベントです。子ども達が多くの社会情動的スキルを育めるように、文化、スポーツ、科学、職業体験など様々な分野のブースやワークショップを設け、様々なリアルな体験ができる多彩なコンテンツを集約したイベントを中央区文化センターと東遊園地にて開催します。また、自身の価値を理解する力を育むために、これまでの子ども達ががんばってきた取り組みの成果を発表する場を設け、未来83

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