KOBECCO(月刊神戸っ子)2024年7月号
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~タイムリミット1時間の小散歩~おろし立ての白いワンピースを着て、夏の日差しが照りつけるメリケンパークへ。今日は、夕刻から自身のご褒美のために神戸リゾートクルーズ『boh boh KOBE』へ乗船。少し早く港に到着したので海岸沿いのランニングコース「1MILE ROAD」を歩きながら散策することにした。もちろんメモ帳には都度、「あいまのりすと」(合間のリスト)が記されていく。それでは、口を尖らせて汽笛を鳴らし出発進行!Vol.7海風を感じながら歩いていくと「BEKOBE」と書かれた大きなモニュメントが見えてくる。いつも多くの人で賑わう人気の高い定番フォトスポットである「BE KOBE」は、2017年に神戸開港150年を記念してメリケンパークに新たに設置された。阪神・淡路大震災から20年目の2015年に、「人のために尽くす」という熱い市民の思いを集めて誕生し「市民が神戸市民であることを誇りに思う気持ち」を表している。「BE KOBE」の立体感がより感じられる斜めから写真を撮るのが私流。立派なモニュメントからは、これからの150年に向けた力強いメッセージを感じる。続いては、「BE KOBE」から隣接する「メリケンパーク多目的芝生広場」へと足を運ぶ。この場所は、サステナビリティをコンセプトに、第77回甲子園ボウルで使用した芝生を移設した広場となっている。子供たちが遊び、スポーツに触れる機会創出を目的に、クラウドファンディングで協力を呼び掛け実現することができた。子供達だけでなく、神戸を拠点に活動する女子ラグビークラブチーム「神戸ファストジャイロ」も時折練習場としても使用しているようだ。メリケンパーク唯一の屋根付きのベンチに腰をかける。目の前に広がる空から海に変化する青のグラデーションを眺めペットボトルを手に給水した。―BE KOBE―甲子園ボウルの芝生を移設した多目的芝生広場メリケンパークのシンボル124

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