KOBECCO(月刊神戸っ子2024年6月号
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灘の酒づくりの本質を紐解く工夫やサービスがそこかしこに。“酒神社”をテーマに、入口にはしめ縄を飾り、提灯風のライトや八百万の神様が描かれたフラッグに囲まれたカウンターは店奥に鎮座する酒造タンク、日本酒の神様が並ぶ本殿につながる参道というストーリー。神社の縁日風空間に訪れたゲストは美味しいお酒を飲めることを神様に感謝し、楽しい演出を肴に日本酒談義に花を咲かせる。人肌燗やぬる燗など、温度ごとの味わいを堪能する“お酒の混浴体験”こと熱燗イベントなども開催され、美味しく酔いながら、日本酒の知識を身につけられるのも人気の秘密だ。「灘五郷の歴史や何百年と続いてきた酒づくり文化、蔵人や生産者の物語を継承し、世界一の酒どころから世界に向けて情報発信していきたい」と坂野さん。今後、酒蔵とお客さんをつなぐハブ的な役目も果たすべく、全国の酒蔵の代表によるセミナーなども積極的に開催する予定だとか。日本酒文化を発信!❶全長50mの世界最大級のコの字カウンターに酒好きが大集合❷冷蔵ケースには40種以上の日本酒が揃う❸奥にはライトアップされた剣菱酒造の酒造タンクが並ぶ ❹八百万の神様が描かれたフラッグ ❺「心のタガをはずして楽しもう」とタガを灯す神棚 ❻知らない蔵名も顔を出す酒蔵名が描かれた木札❼燗体験コーナー ❽カウンター裏にはレアな有名人のサインも❾入口で販売するチケット。初回チケット15枚つづり3,000円のほか追加の5枚つづり1,000円もあり❾❺❻❼❽79

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