KOBECCO(月刊神戸っ子2024年6月号
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いう意識で、神戸を代表しているという自負を常に持って、当たり前のこととして粛々と活動する。そのことによってご来街というご褒美がいただけるのではないかと考えています。だから「神戸気質」をもっと育んでいかないといけない。神戸の街衆は明るい、スピードがある、そして嘘をつかない。三宮センター街はその先頭に立ってやらないといけないと思っています。─民間だからこそできることもあるのでしょうか。久利 パレスチナの紛争でも、行政は政治的にいろいろな問題があるので支援に動きにくいのですよね。だから我々がガザの子どもたちを支援しますと。沖縄のヤングケアラー支援も独自に行っています。八田 ヤングケアラーはとても深刻な問題ですね。彼らは表に出てこない。だから行政も入って行きにくいので、久利さんたちと同じように行政だけを頼るのではなく、我々も医師会の中でできることは何かを考えているところです。─活動の継続も大切なことですね。久利 16年も経つと、沖縄に行った子どもたちが大人になり活動を助けてくれます。人間、まっすぐなことをやっていると賛同者が増えるものですね。将棋の谷川浩司名人が毎年寄付してくださるのですが、振込してくだされば良いのに「こういうお金は届けなければ駄目です」と忙しい中持ってきてくださるんです。歌人の俵万智さんも「何か手伝えることない?」と、夢・未来号のイメージソングを作詞してくださったんです。八田 人間関係は本当に大事ですよね。今回、久利さんと直接じっくりお話できて、非常に有意義でありがたかったです。これからもお付き合いのほどよろしくお願いいたします。41

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