KOBECCO(月刊神戸っ子2024年6月号
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は4年くらいで取得できます。でもやるならとことん10年だと。壁が高いほど後が乗り越えて来られないですから。また、日本人が持っているドイツへの信頼もありますね。─ご子息の将輝さんもマイスターになりました。後継者として頼もしいですね。久利 息子に後を継いでもらったのは、92年続いてきて八田先生のようにずっと愛顧してくださっているお客さんがいらっしゃる以上、ある日来たら閉業していたという訳にはいかないですし、血を受け継いでいる者が続けるなら安心してもらえるだろうと。技術もさることながら、老舗は血も大事なのです。息子が私の子どもとして生まれて眼鏡屋を継ぐというのは偶然なんです。でも彼がドイツに行ってマイスターを取って帰って来ることで、必然に変えないといけないと思います。八田 マイスターは試験を2回失敗したらその時点でなれないそうで、厳しい世界ですね。ドイツと日本には、道を極めようとする職人気質があるように思います。─医師も資格取得が大変ですね。八田 でも、医学部を卒業し国家試験に合格して医師になったからといってすぐに何かできるわけではなく、本当に最初は怖かったですよ。でも、良い意味の怖さで、実際に患者さんを診て、診断を行い、治療をするというのはいかに怖いことか、そのことを忘れずに緊張感を持って仕事をしています。─そして、診療科ごとの専門性も高いですね。八田 マイスターほどハードルが高くないですが。私はもともと消化器外科が専門で、大腸肛門病学会では指導医と専門医にも認定されています。そういう専門医認定はすぐに取得できるものではなく、試験も実習もあります。大腸がんのリンパ節マイスター大学堂代表取締役KOBE三宮・ひと街創り協議会会長 久利 計一さん37

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