KOBECCO(月刊神戸っ子2024年6月号
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が高まっているので伐採整備をしなければならないのですが、林業のために植林したわけではないので、製品にするために、木を切って製材するというプレーヤーが神戸市にはいなかったんです。そこで我々が目に留まり、二人三脚での挑戦が始まりました。六甲山の木材の魅力はありますか?商業的な観点から言うと全くありません(笑)。相談に来られて、六甲山の木材を扱うことになりました。六甲山ならではの課題などもありましたか?実は、六甲山には、他の山にはない問題があったんです。というのも、六甲山は江戸時代に樹木の伐採が進みはげ山と化していたところ、明治時代に防災のために植林されて、いまの姿になっているという背景があります。そして、今度は木が育ちすぎて、山崩れを起こす可能性を切る人や製材する人、製品を作る設計士、そして消費者までが繋がっていないといけないのに、それぞれの接点がなく、分断されてしまっているので、接点を作るために皆で集まって、山のことについて議論したりする場を作ったんです。これがきっかけで、神戸市がケルン三宮店フェリシモが運営する都市型ワイナリーの「f winery [エフワイナリー] 」兵庫ヤクルト販売1階ロビー30

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