KOBECCO(月刊神戸っ子2024年6月号
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カホンを通して、林業とその地域の人を繋いだわけですね。はい。地域の木材が地域で循環するサイクルを作ることが狙いでした。そして、この活動を重ねるうちに、日本の山には、こういう風に山と街を繋ぐ人が本当に必要だと感じて、2013年に独立し、「SHARE WOODS.」を設立しました。神戸で、「六甲山森林整備戦略」が計画され、地域材活用に動き出していた時期ですね。起業したときは、カホン・プロジェクトのように、本来、木材で使うために植林した木々が、需給関係が悪く放置林になってしまっている、といった地域の課題を解決したいと思っていました。その解決策の一つとして、木が切られて、製品になるためのコミュニティを作ったんです。山と街を繋げるためには、木特殊な六甲山の課題。神戸市との二人三脚捨てられるはずだった木材を使用し、新たな生命を吹き込んだ六甲山鉛筆29

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