KOBECCO(月刊神戸っ子2024年6月号
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以前、本誌で紹介した神戸のソウルドリンク『アップル』。兵庫鉱泉所(長田区菅原通1丁目8)が製造する60年の歴史ある清涼飲料水だ。ラベルの貼っていない瓶が目印、名前は「アップル」だが中身は「みかん水」という摩訶不思議な飲み物。神戸市長田区の銭湯、お好み焼き店、駄菓子屋を中心に流通しており地元民のみならずジュースファンの間では根強い人気を誇る。そんな「アップル」の新形態が発売になったと聞き喉をカラカラにしながら販売する銭湯へ向かった。やって来たのは『湯あそびひろば森温泉』(東灘区森南町1丁目15-4)。早速、入り口付近でご対面。その名も『アップルサイダー』だ。以前からお客様から炭酸入りを熱望する声もあったがニーズ、コスト、製造工程と様々なハードルがあった。しかし市内に発足した『炭酸飲料愛好会』が広報と販路開拓を行うことで着手に踏み切ったという。お楽しみの湯上り、手を腰にあて瓶を傾けながらグビグビと試飲をする。程よい炭酸が身体を巡り「自分…めっちゃええやん」と笑みがこぼれた。様々な試行錯誤を乗り越え誕生したニューフェイスに心躍る一日となった。第126回神戸のソウルドリンクに新しい仲間が誕生!!その名も…『アップルサイダー』神戸のカクシボタンkakushi button写真/文 岡 力感動のご対面、よき相棒になりそうだファン待望のアップルサイダー炭酸飲料愛好会公式インスタグラム■岡力(おか りき)コラムニスト・放送作家ふるさとが神戸市垂水区。関西の大衆文化をテーマとした執筆・テレビ、ラジオ番組を企画。日本放送作家協会関西支部事務局長。大阪芸術大学短期大学部(伊丹学舎)、神戸電子専門学校 非常勤講師。128

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