KOBECCO(月刊神戸っ子2024年6月号
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劇場版『鬼平犯科帳 血闘』今月の映画原作:池波正太郎『鬼平犯科帳』(文春文庫刊)監督:山下智彦出演:松本幸四郎市川染五郎 仙道敦子 中村ゆり 火野正平 志田未来 松本穂香 北村有起哉 中井貴一 柄本明制作・配給:松竹全国、公開中!©「鬼平犯科帳血闘」時代劇パートナーズ1作目で鬼平を演じた初代・松本白鸚を祖父に、歴代最も長く演じた二代目中村吉右衛門を叔父にもつ。“若き日の鬼平”は、息子の市川染五郎。演じる運命にある、2人の“鬼”が誕生したことになる。“鬼” のほかにも魅力的な人物が揃う。凶賊・甚五郎、密偵・おまさ、盗賊・九平。特に、人を傷つけることはせず、裕福な家からだけ盗みを働く九平は、“悪人”であるはずだが憎めない。対して、“善人”であるはずの鬼平は、善人と言えるのか?と考えさせる過去をもつ。時代劇は進化するけれど、池波が書いた時代と現代、人間は変わっていないようだ。新たなキャストとスタッフで動き出す!“新たな”鬼平犯科帳公式HP時代劇ってかっこいい。最近会った人にこの映画をおすすめしている。殺陣を魅せる役者たちだけではなく、伝統を重んじながらも時代にあわせて技を磨いてきた、職人たちの仕事が見えるからかもしれない。「時代劇は古いものではない。今のスタイルに合わせて、今の人たちが作っている」と、主演の松本幸四郎は本誌のインタビューで語った。「かっこいい時代劇を作る」という同じ志をもつ人たちが、歴史ある京都で制作した、今、世界一かっこいい時代劇。撮影所はさぞかし熱かっただろう。この作品は、作家・池波正太郎の生誕100周年を記念し、『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』と並ぶ人気シリーズとして、累計発行部数3000万部を超える『鬼平犯科帳』を映画化。“新たな鬼平”の幸四郎は、text.田中奈都子※7月号『物語が始まる』にて松本幸四郎、市川染五郎インタビューを掲載します。116

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