KOBECCO(月刊神戸っ子)2024年5月号
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今年は神戸の画壇で長らく活躍した洋画家、中西勝画伯の生誕100年だ。中西画伯は1924年大阪で生誕。幼い頃から絵が好きで、18歳の頃から名門、大阪中之島洋画研究所で田村孝之介らの薫陶を受ける。その後、帝国美術学校(現在の武蔵野美大)で充実した日々を送るもそれは短く、一転、学徒動員で戦線へ送り込まれ地獄を見た。大陸で終戦を迎え1946年に復員すると大阪市立美術館付属美術研究所へ。小磯良平らの指導を受けて腕を磨き、25歳の時に神戸へ。若手の洋画家と新神戸洋画界を立ち上げるなど神戸の芸術界に新風を吹かせ、西村功や鴨居玲らと切磋琢磨した。そして1965年、足かけ6年にもわたる破天荒な世界一周旅行へ出発。アメリカ、メキシコ、ヨーロッパ、モロッコなど23か国を糟糠の妻、咲子さんが運転する自動車でめぐり、旅先で描いた千点以上の絵画とともに帰国すると1972年、メキシコで出会った黒いキリスト像に今回スケッチブックが特別公開。世界一周旅行の準備の様子が描かれている83

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