KOBECCO(月刊神戸っ子)2024年5月号
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映画のオファーは、米国の第一線で活躍する重鎮の映画人たちからだった…。初の米映画主演初めて米映画の主演作に挑んだそのタイトルは『東京カウボーイ』。ディスカバリーチャンネルなどテレビ番組のディレクターを長年務めてきた米監督、マーク・マリオットと、ハリウッド大作「パイレーツ・オブ・カリビアン」などを手掛けた名物プロデューサー、ブリガム・テイラーからの直々のオファーだった。「マーク監督はこれまでの私の出演作をずっと観てくれていて、それで私に出演依頼が来たのです。これまでも、私はとくに海外作品に出たいという意識はなかったのですが、俳優として取り組んできたことが、米監督からのオファーにつながった…ということが、日本の俳優として素直にうれしかったです」過去に何度も海外進出のチャンスがあった日本を代表す撮影・服部プロセス「もし、役にのめり込み過ぎたとき。もう、帰ってこれなくなるかもしれない…と思う瞬間があるんです。自分の演技を客観的に見つめる視点も本当は役者としては重要なことなのかもしれません。ただ、それでも、我を忘れるほどのめり込める役を演じ、そんな瞬間と出会えたとき。俳優としてやりがいを感じます」冒頭でも紹介した通り、映画にドラマにと出演依頼が絶えない売れっ子俳優だが、新作22

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