KOBECCO(月刊神戸っ子)2024年5月号
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花も見頃の4月3日、有馬温泉の名門旅館、銀水荘兆楽で第三十七回春の兆楽寄席が開催され、雨の平日にもかかわらず多くの人が来館した。まずは月亭八光さんが高座に上がり、軽快なマクラで会場の空気をほぐしつつ、「初天神」を一席。続いてゲストの若井ぼんさんが漫談にハーモニカ演奏、そしてレゲエを熱唱し、オリジナル曲「ワンダフル・ライフ」で盛り上げた。そして月亭八方師匠が登場。マクラでは今回で37回目を迎えた兆楽寄席の1回目の思い出を。その日は阪神・淡路大震災の前日で、そのまま兆楽に泊まって地震に遭ったという。そして味わい深い語り口で「応挙の幽霊」を披露し、先日亡くなられた坂田利夫さんや阪神タイガースの「アレ」をくすぐりに盛り込んで明るい笑い声を誘った。最後は3人揃って人気番組「楽屋ニュース」さながらのトークで、横山やすし、暁伸・ミスハワイ、正司敏江・玲児、内海カッパ・今宮エビスほか懐かしの昭和芸人の秘話を披露。時代を感じさせる爆笑ネタのオンパレードは、万雷の拍手の中で幕を閉じた。来場者たちは終演後、蛍烏賊やタラの芽、鰹に筍と春ならではの素材に彩られた会席料理と、自家泉源の金銀の湯に癒やされた。桜とともに咲く話芸春の兆楽寄席を開催トークに観客は大爆笑!左から月亭八光さん、若井ぼんさん、月亭八方さん〒651-1401 神戸市北区有馬町1654-1TEL.078-904-0666(代) FAX.078-904-3306https://www.choraku.com/info@choraku.com銀 水 荘Choraku宿ごもり別邸Shiki114

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