KOBECCO(月刊 神戸っ子)2024年4月号
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マヒトゥ 海の匂いや色味、そして風…そういうものは代えが利きません。映っていないときでもそこにあり、そこにいる人たちは映画になるような特別な風景の中にずっといて生活している。うらやましいなあという気持ちがあります。―最後に皆さんに向けてメッセージを!未來 神戸と東京から上映が始まり、これから全国へ広がっていきます。『i ai』がどんどん広がり、つながっていくためには口コミが大事です。皆さんの口コミをよろしくお願いします。マヒトゥ この物語の真ん中にある「死」が何かの終わりではなく、カタチを変えて手渡されて続いていく話だと思っています。自分の中にある大切なモノを手渡して物語が続いていったらいいなと思っています。長田区・西神戸センター街にあるお好み焼き「ゆき」伝説のバンドマン「ヒー兄」を演じた森山さん明石・江井ヶ島の海が印象に残るあらすじ兵庫の明石。期待も未来もなく、単調な日々を過ごしていた若者・コウ(富田健太郎)の前に、地元で有名なバンドマン・ヒー兄(森山未來)が現れる。強引なヒー兄のペースに巻き込まれ、ヒー兄の弟・キラ(堀家一希)とバンドを組むことになったコウは、初めてできた仲間、バンドという居場所で人生の輝きを取り戻していった。ヤクザに目をつけられても怯まず、メジャーデビュー目前、彼女のるり姉(さとうほなみ)とも幸せそうだったヒー兄。その矢先、コウにとって憧れで圧倒的存在だったヒー兄との突然の別れが訪れる。それから数年後、バンドも放棄してサラリーマンになっていたコウの前に、ヒー兄の幻影が現れて……。 53

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