KOBECCO(月刊 神戸っ子)2024年4月号
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タイトルは、尼崎にある”尼ロック“なんですね。尼崎出身なのに6年前に知りました。表立ってPRしない完全裏方なんですけど、“街を守る”という、ものすごい仕事をしてるんです。家族でいうと親父と思ったことが、僕の中でのこの映画のはじまりです。僕は1973年生まれなので、イメージしてるのは昔の親父というべきかな。親父だけじゃないですけどね、家族を守るのは。そこのあたりは描きたかったことの一つでもあります。若き日のお父さん役は松尾諭さん、後半は笑福亭鶴瓶さん。町工場の経営者ですけど働いてる気配がない。街の中をウロウロして、あちこちでおしゃべりして。似合うんですよね、お二人とも(笑)。そんな人も怪しまれず、おおらかに受け入れてもらえるのが、尼崎という街です。この47

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